新規にADSLの契約をして、自分で設定したが繋がらない 場合の対処方法

まず、ご存知のとおり、ADSLはベストエフォート型のサービスです。
「快適にインターネットが使えるようできるだけ努力はするけど、繋がらなかったらゴメンね」というサービスです。

なので、ADSLが開通しても繋がらないケースは意外と多くあります。

原因としては、

  1. 電話局から離れている
  2. 電話回線に電話機以外の機器を繋げている
  3. 建物内の電話回線が複雑・NTT以外の回線を使用
  4. 原因不明(^^;

が挙げられます。では、順に説明いたします。

※ なお、ADSLは開通後、数時間程度は回線状態が不安定な場合があります。「ADSLはとりあえず繋がったけど、たまに切断される」という場合も、少し様子を見ましょう。

1. 電話局から離れている

これは有名な原因ですし、恐らくはADSL回線の契約時にチェックされるはずですが、電話局から距離が離れるほどADSL信号は減衰しています。
これは伝送損失(dB)という単位で表されます。あくまでも主観的な目安ですが

  • 30dBを超えるとYouTube等動画はちょっと厳しい
  • 50dBを超えるとネット自体が繋がるかどうかはギャンブル

となるようです。

ただ、これはあくまでも主観ですし、他の要因も絡んできますので、目安として捉えて下さい。
電話局から遠くなるほど、繋がりにくくなる傾向があるのは事実ですが、「隣の家はADSLが快適に使えているのに、ウチは全く繋がらない」というケースもありますので・・・・・。

なお、伝送損失の数値については、電話番号を入力することで下記サイトにて確認できます。

http://www.ntt-east.co.jp/line-info/

2. 電話回線に電話機以外の機器を繋げている

  •  BS・スカパー・地デジ等の双方向通信システム
  • セコム等の防犯システム
  • 電話機がドアホンを兼用している
  • 1本の電話回線に複数の電話機を繋げている
  • 電気・ガス・水道等の自動検針システム

といった機器が電話回線に接続されている場合、ADSLを妨害している可能性があります。可能であれば取り外してください。
とは言うものの、ドアホンの場合、ドアホンの回路が電話線と一体化して建物に埋め込まれていて、物理的に撤去が難しいケースもありますので、その場合は光を検討したほうが良いかも知れません。

一番最後に挙げた自動検針システムは、新潟市内に限って言えば、プロパンガス事業者が導入しているケースが若干あるようです。
私が経験した中では、北区のお客様でプロパンガスの自動検針が入っているために、ADSLが繋がらなかったという事例があります。

3. 建物内の電話線が複雑・新電電の回線を使用

例えば、

  • かつて電話回線を2回線契約したが、今は1回線のみ契約。しかし、電話線自体は2本とも残っている
  • かつて新電電を契約。今はNTT回線だが、新電電時代に設置した分配器(?)がそのまま残っている

といった若干ワケあり(?)な環境も要注意です。光を検討したほうが無難かも知れません。

また、KDDIメタルプラスやソフトバンクテレコムおとくラインといった新電電の回線はADSL対象外です。
(さすがにYahoo!BBに関しては、おとくライン向けADSLサービスが用意されているようですが)

4. 原因不明

それでもどうしてもADSLが繋がらない場合が稀にあります。ここまで来ると、ADSL事業者と相談のうえ、個別対応という形になります。場合によっては有償となるケースもあります。

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