サトウ食品社長講義行ってきました

新潟駅南口の事業創造大学院大学にて「当社の歩いた道」と題した佐藤功氏の講義に参加してきました。

内容的には、題名どおり佐藤食品工業の創業から現在に至るまでの歩みだったんですが、これが山あり谷あり技術革新の話ありマーケティングの話ありと非常に 盛りだくさんな内容でした。

切り餅やご飯など一貫しておコメだけを使った原材料的には非常にシンプルな商品を扱っている同社ですが、そんなシンプルさとは裏腹に技術革新の連続の歴史 でもありました。
切り餅の場合、

最初は日持ちの関係で冬しか販売できなかった

これを密閉して加熱殺菌する事で通年販売できるようになった

しかしそれでは加熱工程で風味が落ちるので、pH調整してレトルト釜で低温加熱する事で風味を向上させた(みかんの缶詰の工法を応用)

pH調整を行うと餅に酸味が残るため完全無菌生産ラインに切り替え

更にその餅を一個一個包装化(この技術が後にサトウのご飯の開発に生きる事に)

といった感じで、その度に生産ラインも大きく変えていったそうです。
(時にはボイラー以外全部入れ替え、なんて事も)

餅という商品自体は変わりなくても、その裏ではこれだけ色々と取り組んでいるとはねぇ~。
なんだかこんな話を聞いていると「餅は餅屋」ってこの会社のためにあるような言葉にすら思えてきました。



そんな事業創造大学院大学の特別講義は来週土曜日も開催されます。
来週の講師は、カレー総合研究所の井上岳久氏。
「ご飯の次はカレーかよ!」と突っ込まずにいられない人選ですが、こちらの方も参加したいと思います。 [separator]

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