さて、前の章ではWebサイト内のどんなコンテンツが関心を持って閲覧されているのか計測する方法がある事を述べました。
それがこの章のタイトルにもなっているアクセス解析です。
アクセス解析とは、文字通りWebサイトのアクセス状況を分析するツールです。 一昔前のWebサイトでよく見られたアクセスカウンターを非公開にして、よりきめ細かい情報が得られるツールです。
では、具体的にはどのような情報がアクセス解析で得られるのか? まず、一次情報としては下記のような情報が得られます。
- 日別・曜日別・時間帯別閲覧件数
- ページ別閲覧件数
- 都道府県別閲覧件数
- どのサイト(検索サイト含む)から来訪者がどのくらい訪れているか
- 検索キーワード別訪問件数
- 閲覧しているPC環境(OS・ブラウザの種類・画面解像度etc)
- 来訪者一人当たり平均して何ページ閲覧しているか
なお、念のために申し添えておきますと、個々のWebサイト来訪者の個人情報に関しては得る事はできません。 ただ、個人情報は解析できませんが、上記のアクセス情報を統計的に処理していく事で、サイト来訪者の属性をある程度推測することは可能です。 (例えば、平日の昼12時台のアクセス数が多ければ、企業から昼休みに閲覧していると推測される、という具合に)
また、上記に箇条書きした項目の他にも、個別のアクセスデータを読み解いて行く事で、
- 来訪者がどんな検索サイトからどんなキーワードでジャンプして来たのか
- 各ページをどんな順番で閲覧したか
- どのページに何秒間滞在しているか(一般的に滞在時間が長いほど、このページの内容の関心が高いと考えられます)
- 最後にどのページで離脱したか
といった情報が得られます。 つまり、あるキーワードで訪れた人が、どんなコンテンツに関心を寄せるのか、それが手に取るように分かるツール、それがアクセス解析と言えるでしょう。
これって実はとてつもなくすごい事だと思いませんか? 聞き取り調査では見えてこない顧客の本音がそこにあるからです。
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